土地を安く買う方法

土地を安く買う方法と聞くと何か、ものすごく特別なルートなど裏技的な響きがしますが、実は至ってシンプル。解答を発表する前に皆さんに一つ質問です。金額の高い土地と金額の安い土地、何が違うでしょうか?そう!つまり、この答えが安く土地を買える答えになる訳です。

 

その答えとは、みんなが欲しがる土地は単純に需要があるので金額が高く、みんなが敬遠する土地は需要が無いので単純に安い。とてもシンプルな理屈です。誰よりも安く土地を購入したいのなら、みんなが敬遠する土地を購入すれば良いのです。誰も見向きもしないのですから、安い金額から更に値引交渉も期待できます。

 

でも、いくら安く購入できるからと言って、デメリットだらけの土地を買うなんて!ときっと思ったはずです。不動産は本当に正直なもので、高ければ高いなりの理由があり、安ければ安いなりの理由があります。それが不動産の本質です。

 

でももう一度冷静になって考えてみて下さい。その不動産の安い理由、誰にとってのデメリットなのか?大事な事は、購入するあなたにとって本当にデメリットなのですか?ということです。

 

例えば、品川区や世田谷区で土地を購入し家を建てたいと思っている人がいるとします。このエリアで土地を購入したいと具体的に検討されている方は、年収的には比較的、恵まれている方だと思われます。

 

ご家族も子供が2人いて、将来的には子供達に一人づつ部屋を作ってあげたい。何て理由で住まいの検討をされているかも知れません。きっと車もお持ちのことでしょう。教育にも熱心で小学校のうちから電車通学を考慮すると都心に家を建てる事が望ましい。

 

そんな家族にとっては、都心だったとしても小さい土地、狭小地はデメリットでしかありません。通学には適しているが子供部屋も作れなく、駐車場も作れない。そんな土地を買う価値が無い訳です。

 

でも、駐車場もいらない。子供部屋も一つでいい。そんな大きな家はいらない。そんな家族にはこの狭小地はデメリットでは無いのです。

更にもう一歩踏み込んで考えていきましょう。

 

品川区、世田谷区に一戸建てが買えるなら狭小地でも構わないという方が多くいれば、狭小地だからと言っても安くは購入できません。エリアに需要があるのです。

 

そもそも、みなさん狭小住宅って何㎡を狭小と認識しているでしょうか?建坪は小さくても、延べ床面積がそれなりにあれば何とか暮らしていけると。私の経験上、多くの人は建物の大きさが70㎡を切ってくると狭小住宅と認識してくるのではないでしょうか?

 

多くの建売住宅で狭小住宅の場合60㎡~80㎡くらいの3階建て住宅が多く存在していると思います。専門的なお話になってきますが、そのような土地は建ぺい率60% 容積200%(全面道路によって160%)となっているケースが多く3階建てが可能な土地です。

 

もしこの土地が建ぺい率50%容積率100%の場合どうなるでしょうか?簡単に言うと3階建てが建てらなく2階建て住宅となります。建てられる住宅が60㎡を切ってきたら流石に多くの人がデメリットと感じてくるのではないでしょうか?

 

土地が小さくても建ぺい率60%容積率200%であれば検討用地となりますが、建ぺい率50%容積率100%となってくると検討用地から外れてきます。建てられる住宅の大きさが60㎡を切ってくる土地は、多くの方が敬遠するので、通常の狭小地よりも更に安く購入できるという訳です。なので単純に土地の面積が何㎡以下であれば安く買えるという事では無いのです。なのでその土地の本質をしっかり理解することが重要です。

 

三角屋根の小さな家では、延べ床面積50㎡を切って建てて頂いているお施主様もいらっしゃります。そのような方にとっては、このような土地でも決してデメリットでは無いのです。

 

土地を安く買う方法それはつまり、価格が安い理由が何なのか?その土地のリスクを建築でどのように問題解決して行くのか?その解決策を僕たちと一緒に見つけ、色んな角度から土地を検証し、リスクを解消する。

 

そして一番大切なことは、「自分たちの価値観をしっかり持つ」ということが土地を安く買う唯一の方法だと考えます。